ラスベガスのカジノは顔認証を利用している? 

ラスベガスが世界最大のゲームのメッカの一つであることは誰もが知っています。毎年何百万人もの人が訪れてはお金を費やし、思う存分楽しんでいきます。毎日巨額のお金が行き交うため、セキュリティがかつてなく重要となっています。カジノは(詐欺師やペテン師から)自らを守り、さらにカジノを訪れるギャンブラーたちを保護したいと考えています。

プレイヤーたちを保護することに成功しているカジノは、安全にギャンブルができる場所として信頼され、より多くのゲストを呼び寄せることになるでしょう。

 

パーソナルタッチを組み合わせたセキュリティ

顔認証技術や人工知能と聞くと、当然ながらセキュリティのことが頭に浮かびます。

 

顔認証はカジノが「脅威」に対してより迅速かつ効率的に対処するのに有効です。そのため、ラスベガス地区ではこの技術を採用するカジノが増えています。もちろんセキュリティの向上以外にも目的があります。どのカジノも他のカジノより多くのゲストを集めたいと思っています。顔認証を利用すると、よりパーソナライズされたギャンブル体験を味わうことができます。

 

それはどういう意味でしょうか?

 

よりパーソナライズされたギャンブル体験、例えば各マシンがあなたのことを認識して挨拶をしてくれたり、あなたのニーズや希望について「学習し」、あなたが気にいるだろうと「考える」ゲームを提案したりしてくれる、そんな体験が実際にできるとしたらどうでしょうか?

これらの機能はギャンブル体験を全く別の次元へと進化させることになります。 そんな機能はプライバシーの侵害だと考える方もいることでしょう。ところが、こうした機能によってギャンブル体験がより楽しくなると考える人もいるのです。

 

背後にあるテクノロジー

当然ながら、最近の技術の進歩によって、ラスベガスでも多くのカジノで顔認証が利用されるようになっています。しかし、別の疑問も上がってきています。プライバシーについての問題です。

個人的な挨拶をしてくれるというと、一見面白そうに聞こえますが、裏を返すと、カジノがあなたの個人的な記録をすべて握っているということにもなります。さらに、この記録はゲームをすればするほど更新されていきます。

それに加えて、カジノ側もプレイヤーの機密データを保護するための強力なセキュリティシステムを開発しなければならなくなります。 顔認証は単独で機能するわけではありません。その機能を安全に統合できる総合的なシステムを開発する必要があるのです。

 

データを利用して人助けをする

当然のことながら顔認証は、悪いことばかりではありません。ギャンブル中毒のような深刻な問題を抱えている人を助けることもできます。人工知能のソフトウェアは非常に高性能で、人間の行動のパターンを探り当てることができるのです。

つまり、人工知能をプログラムすることによって、ギャンブル中毒の兆候が見られるユーザーを識別することができるのです。識別されると、そのプログラムから家族に連絡がなされ、その人の行動に対する警告を発信します。

 

まとめ

このように、顔認証の利用はますます高まっています。その信頼度は高く、カジノがゲストにパーソナライズされた体験を提供するために役立つシステムです。しかし、この機能やシステムを管理するには、主に情報を保護し、情報が不審な人の手に渡るの防ぐことを目的とした、多大なリソースが必要となることに注意が必要です。